ブログ・ストレスが膵炎のリスクに
こんにちは。
東京・市ヶ谷にあります「慢性膵炎専門の鍼灸治療・かごしま鍼灸院」の伊藤です。
当院には、慢性膵炎と診断はされていないけれど病院では「膵臓の機能が少し落ちている」と言われ画像検査、血液検査が正常でも膵炎様の症状で通院されているお客様も増えて来ています。
そういったお客様のお話を伺うと、お酒もそんなに飲まない、暴飲暴食もしない、タバコも吸わないというような方でも症状が出ています。
それは最近多いと言われている、ストレスによる膵臓へのダメージです。
ストレスによる自律神経の乱れで一番結びつきが強いのが「胃」です。
胃の裏側にあるのが膵臓になります。
身体に精神的、心理的ストレスがかかり自律神経が察知すると胃が反応し胃壁を刺激、胃酸を出ます。
この胃酸で胃の内容が満たされていくと、胃の内容物は十二指腸へと行きますが、十二指腸は酸性度が強いと組織に傷が入りますので、膵液で中和し十二指腸を保護する働きもします。
つまり、ストレスによる胃の負担から出される胃酸は膵液の分泌を多くしていく事になります。
膵液の分泌が増加すると、膵液の逆流が起こり症状を悪化させ自身の膵臓にもダメージを与えてしまい膵炎様の症状を引き起こします。
そういったお客様にも、慢性膵炎と同様の施術方針で進めていきます。
もちろん症状が出始めてから、施術開始までの期間は短期の方が効果が出やすい傾向にはあります。
早期施術の場合、施術初回で背部の痛みや、上腹部痛、吐き気などが半分以下にまで軽減することも多くあり施術経過があくまで個人差はありますが良好であります。
膵炎の原因にはアルコール性の膵炎が最多となっていますが、ストレス性による膵炎も増えていると実感しています。
日本人の特徴は、真面目、気を遣いすぎ、几帳面など言われますが素晴らしいことと個人的には思います。
しかし、それがストレスとなり容量をこえてしまうと身体の何処かに何かしら異常が現れる。
それが人によっては膵臓に繋がる事もあるんです。膵炎様の症状が出始め、放置してしまうと膵炎へ移行してしまうリスクもあります。
しばらく続くような、背中の痛みや、みぞおち辺りの痛み、吐き気など続く場合は専門の消化器内科を受診してみて下さいね。